空飛ぶおばさん旅日記・壱

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「ルーム ROOM」 2D TOHOシネマズ新宿

「ルーム ROOM」2D をTOHOシネマズ新宿 で見てきました。
内容が内容ですので...全体を通して、重い空気が流れている映画でした。子供の健気さが、良く出ていた映画だと思います。見応えがありました。

映画「ルーム ROOM」ポスター

TOHOシネマズ新宿 スクリーン4

拉致され、解放されてからが、どう描かれて行くのかが知りたく見にいきました。

 

さっそく、ここからネタバレです。

 

緊張感の描写

17才のハイスクール時代に拉致され、7年間、監禁され続けた親子の社会復帰の物語です。

最初は、仲の良い親子の生活が描写され続けます。徐々に、狭い空間であること、部屋の中にあるものが限られていること、天窓しか、外に通じているところが無いところや、なぜか大声で騒ぎまくる親子(だれかに気づいてもらう為かと)とかで、異様な環境が描写されていきます。

徐々にこの置かれている状況をわかってくる緊張感が良く描かれていると思います。

 

逃げられなかったのか

7年間もあったのだから...逃げられなかったのかと...疑問を持ってしまいました。
たくさん時間があったろうにと...

拉致した人間は、昼は側にいないのだから、暗証番号で開くドアも、7年間もあったら、順番に番号を試せば、いつかは、開くのではと...4桁だったら、5桁だったらの確率を、映画を見ながら、考えてしまいました。(理系人間なので...)3回で、無効になる設定なのかな...とか、天窓や、壁を少しずつ壊せば...何とかなる作りではないかとか...
なぜ、逃げることを考えなかったのかなと、洗脳されているという設定なのでしょうか...

 

犯罪者の子

この子ジャックは、犯罪者の子どもであり、これからどうしていくのかが心配になりました。
記者のインタビューに「生まれた時に、病院に置いてくるように頼もうと思わなかったのか?」という会話が出た時、私も、 主人公と同じに、ドキっとしました。同じ立場だったら、私も、そう考えることをしなかっただろうと思いました。
この主人公の人のように、ただ、守ろうとしたかと...深く考えると...犯罪者の子なんだからと、その方が良かったのかもしれないと...何か、いろいろなところで、考えさせられる内容でした。

 

話の結末に向けて

別の世界に来たジャックは、見るものが、テレビの中で見てきてはいたのですが、間近で見るのが初めてな物ばかりで、その驚きや戸惑いが良く描写されていました。この子役さん、すごかったです。

心を閉ざしていくジャック、壊れてしまったお母さんと...予測できる展開が続きます。
ジャックに、犬の友達、人間の友達ができ...これも予測ができて...でも、「良かったぁ」と思い、見ていました。

最後に、ジャックの言葉「部屋に戻りたい」には、驚きました。まあ、これが、この映画の〆なのですが、お母さんとジャックとで、部屋に戻り、別れを告げて、シャンシャンという終わり方でした。

いろいろ考えさせられる、見応えのある映画でした。