琉球王国最高の聖地の 世界文化遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」観光 [後編] 5つのイビ(神域)
琉球王国最高の聖地の 世界文化遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」に訪れた時の模様です。後編です。
前編の参道までは、こちらの日記で。
①御門口(ウジョウグチ)
御嶽内に入る参道の入り口です。右側には、6つの香炉が備え置かれていますが、これは御嶽内の拝所の分身とされています。
香炉です。
入る前に、ご挨拶です。自己紹介をします。住所、氏名、目的をお伝えします。お参りします。
急勾配なので、滑り止めが敷かれていました。
このように参道が続いていきます。
自然
案内をしていただいたガイドさんが、動植物に詳しい方で、出会う度に、いろいろ説明してくださいます。
「これは枝に見えますが、昆虫のナナフシです」とか「沖縄ではよく見かける鬼蜘蛛です。模様が綺麗ですよ」とか、「この木の根は、強くて、すべての物を破壊していってしまうんですよ」とか、これは、「行事で使われる神木の葉です」とか、いろいろ説明していただいたのですが...ほとんど名前を忘れてしまって...
ガジュマルの木もたくさんありました。
夜に歩く木と言われています。ガジュマルは、根から成長していきます。写真で観れるように、根に新しい根ができて、それが伸びていきます。そうすると、上部の後ろの方から、徐々に枯れていって、前に歩いているように見えるそうです。これは、前日、観光した「ガンガラーの谷」のガイドさんにお聞きしました。
②大庫理(ウフグーイ)
御門口から登っていくと左手に見える最初の拝ところです。大広間や一番座という意味を持っており、全面には、石畳の敷かれた祈りの場(ウナー)があります。
下の段で、ご挨拶してから、上がります。
帰り道でも、ここを通るのですが、その時、陽の光が、ちょうど上から差して来るのを見ることができて、感激です。思わず、皆で「ワァ〜」です。単純ですが...不思議な力を感じてしまった... 受け入れていただけたのかな^^...とか...
艦砲穴
沖縄戦にて打ち込まれた砲弾の後です。当時の様子を伝えるために残してあるそうです。大きな穴です。
普段は、水が溜まっているそうです。
③寄満(ユインチ)
寄満とは、応急用語で「台所」を意味しますが、ここで調理をしたわけではなく、貿易のさかんであった当時の琉球では、世界中から交易品の集まる「豊穣の満ち満ちた所」と解釈されています。
「豊穣の寄り満つる所」と理解されていた。斎場御嶽のこの場所には、第二次世界大戦前まで、その年の吉兆を占う馬の形をした石(うまぐゎーいし)が置かれていました。
首里城の同じ名前の寄満では、国王のための海の幸、山の幸が集まったそうです。
④シキヨダユルとアマダユルの壺
二本の鍾乳石から滴り落ちる「聖なる水」を受けるため、二つのツボが備え置かれています。この聖水も拝所です。
壺に溜まった神聖な水、いろいろな儀式で使われたそうです。左側には、「貴婦人様御休み所」があります。
⑤三庫理(サングーイ)
三角形の空間の突き当たり部分に三庫理。右側の岩の上がチョウノハナで、それぞれが拝所となっています。また左側には海のかなたに久高島を望むことができます。
よく「斎場御嶽」の紹介時に使われている有名な三角岩です。
この三角岩をくぐった先の つきあたりにに「三庫理」があります。
「三庫理」です。ここの香炉は、外国の観光客の方達がわからずに、写真を撮る際に足をかけられる方が多くて、壊れかけているものが多いそうです。
そして、右側にも、拝所「チョウノハナ」です。上の方に隠れて見えないですが、香炉が置かれているそうです。
そちらに向かっても、ご挨拶をします。
そして振り返ると、木々の間から「久高島」を望むことができます。
帰るさい、三角岩の入り口付近で、化石、見つけました。三葉虫だそうです。
御待御殿
「緑の館 セーファ」前の芝生のところが、「 御待御殿」跡です。
霊威を得て神女となった大君が、御待御殿で神と共寝して夜を過ごしたそうです。
帰路
バス停までの道のり、帰りは、お店が開店でしていました。メニューが「かき氷」とか「アイスクリーム」とかばかりで... とても寒い日だったので...「マンゴジュースで休憩をしました。
自由に、2階のテラスにも行けるお店もあり、2階からは、海が望めます。
道路沿いに砂絵を売る 露店が出ていました。デザインが皆、可愛いです。(市内のショップより品が良い感じです。)手作りなので、それなりの値段ですが 、シーサーの砂絵(壁掛け)を2枚購入です。
そして、小腹が空いたので、国道近くのこのお店の看板につられて、「さーたーあんだぎー」を2個購入です。とても美味しかったです。小さいのですが、脂っこくなくて、カリカリ、サクサクしていて、もっと買ってくればよかったです。
これから、1時間かけて、市内へ向かいます。
午後からは、首里城観光です。