エジプト ルクソール 西岸 「王家の谷」王墓内 観光、ツタンカーメン他3王墓 見応えある壁画 「昼の書と夜の書」「死者の書」
ルクソール 西岸 「王家の谷」王墓内を観光です。ラムセス4世、ツタンカーメン、ラムセス9世、ラムセス3世と廻りました。
ツタンカーメンの王墓以外は、写真撮影(料金を支払って)が可能でした。
ラムセス4世 王墓 KV2
一番最初に入りました王墓です。まっすぐ、平坦なお墓です。
入り口
入ってすぐ左側にコプト教徒のいたずら書きです。絵は、神父様だそうです。反対側の壁には、冒頭の壁画です。
玄室までの通路
その後、ずっと玄室まで、綺麗なヒエログリフが続きます。こんなに色が残っているとは思わなかったので、驚きました。
奥へと長く続く、この壁画には目を奪われました。
色の材料は、主に鉱物、
- 赤:鉄の錆び
- 緑:銅の錆び
- 黄:サフランの粉
- 青:トルコ石
- 紺:ラピスラズリ
これらを使用し、卵の白身でニスのような物を作って、上から塗ったそうです。
玄室へ。
玄室
つきあたりの玄室には、高さ3m以上もある おおきな石棺が置かれています。
(写真は、玄室奥から、入り口を撮影です)
花崗岩で作られた石棺、王家の谷で最大だそうです。
玄室 天井
天井には、エジプト人の宇宙観「昼の書と夜の書」が描かれています。
女神ヌゥト(天空の女神)が空を形成していて昼と夜とが背中合わせで描かれています。
夜側はヌゥトの体に星がたくさん描かれ、太陽を飲み込み、アメンラー神が船にのって旅をしている絵が描かれています。
昼側は、ヌゥトの口から太陽が生まれるところが描かれています。
ラムセス6世の王墓には、もっと美しい「昼の書と夜の書」があるそうです... 見たかったです...
玄室 壁
「死者の書」をモチーフにした絵が一面に描かれています。
霊界の守護神、黄金のコブラです。
ツタンカーメン 王墓 KV62
二番目に、ツタンカーメン王墓を観光でした。
王墓内は、撮影禁止です。正面で記念撮影でした。
かなり狭い王墓でした。こんな狭い部屋に、たくさんの副葬品が入っていたなんて、(博物館にあるものを考えると、)どうやって入っていたのだろうと思ってしまった。
中に入ると、ツタンカーメンのミイラがケースに入って、置いてありました。他のファラオのミイラは、カイロの博物館なのです。
玄室には、レプリカの黄金の棺が置かれていました。壁画には、ヒヒです。写真撮影ができなかったので、絵葉書を購入です。
ラムセス9世 王墓 KV4
こちらのお墓も、まっすぐです。玄室への道は、少し下っていました。
入り口の壁画です。
通路
ラムセス4世のような、鮮やかなヒエログリフはなかったですが、荘厳感を感じる通路でした。
壁には、神々を乗せた船が描かれていたりと、いろいろな壁画です。
玄室
通路を下って、突き当たりの玄室です。入りきらないので、パノラマで撮影。
ラムセス3世 王墓 KV11
建設中に、すでに建造済みの他の王墓とぶつかり、放棄されていたお墓をラムセス3世によって完成されたお墓です。
通路
入り口を入ってのつきあたりは、ぶつかった後、右折してお墓が続いています。
この通路のつきあたりです。掘削中の岩の穴から、隣の「アメンメセス王墓」KV10が見えます。
通路の壁画です。天井には、星マークがたくさんです。
ここのお墓の壁画は、白地に、たくさんの種類の興味深い絵が描かれています。
ひとつひとつに意味があるのだろうと...ゆっくり見たかったです...
奥へ
どんどん奥に進むと、白地に、等身大の絵が多くなってきて、見応えがありました。
玄室の手前かな、先は、通行禁止でした。
「王家の谷」での心残りは、ラムセス6世の王墓を見られなかったことです。
ツアーなので... 最初から、工程に入ってなかったのか、この時、入れなかったのかは、確認していないです。ゆっくり鑑賞もできなくて、だいたい 1王墓、15分くらいの鑑賞時間でした。
今度は、頑張って、エジプトにフリーで行くことをトライしてみようと... 鑑賞できる全部のお墓を訪れてみたいです。