「あやしい彼女」2D 新宿ピカデリー
「あやしい彼女」2Dを新宿ピカデリーで見てきました。
思いっきり笑いたくてコメディを見ようと思い、見に行ったのですが、多部未華子さんが歌い上げる昭和のヒット曲には、とてもとても感動しました。
今年に入って、一番のジ〜ンでした。もっと軽い映画だと思っていました、深い内容だと思います。
感動〜
嫌なことが続き、思いっきりのコメディで、笑い飛ばそうと思い、見に行ったのですが...
笑う箇所もポイントで、何カ所かはあったのですが、逆に、シンミリとした考えさせられるところが多く、過去の回想の部分は、昭和の唄を歌い上げる形で、演出されているのですが、かなりの感動です、ジ〜ンときてしまいました。
しばらく、この余韻にしたっていたいほどでした。
ここらへんから少しづつネタバレ
昭和の唄
選曲されていた昭和の唄も良かったのだと思います。
これらの唄は、私がまだ小さかったころの唄なので、聞いたことはある程度だったのですが、多部未華子さんが、映像の中で歌い上げると、何とすばらしいことか....
「こんなに、感動する良い唄だったんだぁ」と思いました。
以下、感動した順です。
「悲しくてやりきれない」
作詞 サトウハチロー
作曲 加藤和彦
唄 ザ・フォーク・クルセダーズ
1968年3月
多部未華子さん演じる大鳥節子が、テレビ局で歌い上げるシーンなのですが、歌い終わると皆が感動してシーンとしているのが、実感できるほどでした。
多部未華子さんの歌唱力がすごかったのでしょうか、それとも演出なのか...
「悲しくて 悲しくて とてもやりきれない この〜」
のフレーズが、ずっと耳から 離れないです。本当に心に残る唄です。
「見上げてごらん夜の星を」
多部未華子さんのかわいい声で、丁寧に静かに歌い上げています。初めて映像に出てきた唄でした。コメディのレベルでは無いと思いました。
「真っ赤な太陽」
作詞 吉岡治
作曲 原信夫
1967年 アルバムよりシングルカットされた美空ひばりとジャッキー吉川とブルーコメッツの楽曲
この映画を見るまで、ビシバシの演歌だと思ってました^^。
映画のアルバムが出ているということで、iTunesで調べてみたのですが、韓国版のはありましたが、この映画のは無かったです。
アマゾンで、「あやしい彼女」オリジナル・サウンドトラック を購入してしまいました。
ここから内容ネタバレです。
内容
73歳のおばあちゃん・カツ 倍賞美津子 が、写真館で写真を撮り、目を覚ましたら、20才 多部未華子になっていて、大鳥節子と名のり、いろいろ騒動を起こすという映画かと...思っていました。
孫とバンドを組んでライブをしたり、恋をしたりと、いろいろはあるのですが、それよりも、娘との過去の回想が、本当に感動でした。どんなに苦労したのか、どんなに悲しい思いをして必死で育ててきたのかが、唄でうまく描かれています。
若返る前の娘との喧嘩のさいの言葉「母さんの話って、私たちのことばかりじゃない、友達なんていない...」のような言葉だったかと...これが、この回想に、重みをさらに出しています。
周りの俳優陣も、ベテランが、良い味を出してます。娘役の小林聡美さん、恋人役の要潤さん、幼なじみの銭湯店主 次郎役の志賀廣太郎さん。
最後のシーンも良かったです。次郎ちゃんが、若返って、かっこ良くなって、カツももう一度、若返らせてあげればと思ってしまいました。
また、何度でも見たい映画です。邦画なので、WOWOWとかで、すぐ見れるかな。