「沈黙‐サイレンス‐」2D TOHOシネマズ新宿
「沈黙‐サイレンス‐」2D をTOHOシネマズ新宿で見てきました。始終、重苦しい空気で、海外の方が、時代劇を作ると...正直に描かれるのでしょうか...。
有名監督の大作です。上映時間も162分と、とても長いです。HappyEnd好きな私としては、ちょっと、耐えられなかった...です。
見に行ったのは...
この映画の集客が、公開されてから、他の映画のよりも、目立っていたのです。「この世界の片隅に」の時のように、何かがある映画なのではと思いました。
また、上映時間162分というのが、マイレージに挑戦している私には、とても魅力的だったのもあります。
6000マイルの交換商品に、「1ヶ月フリーパスポート」、まだ諦めていないです^^。
重苦しい映画のようで、どうしようかとも思っていたのですが、最終的に、この公式サイトの予告編を見て、見に行く事に。
巨匠マーティン・スコセッシ監督が、戦後日本文学の金字塔にして、世界20カ国以上で翻訳され、今も読み継がれている遠藤周作「沈黙」をついに映画化した。
1988年、スコセッシが原作と出会ってから28年、いくつもの困難を乗り越えて実現した一大プロジェクトだ。by
巨匠マーティン・スコセッシ監督、原作遠藤周作というのもあってか、ファースト(1日)というのもあって、スクリーン4の200席、売り切れでした。
日本の時代劇では、ここまで描かない
海外の方が、作った時代劇だからでしょうか、日本の時代劇とは違います。描写が、とても真に迫っているというか、実際は、こんな感じで、昔の人は、生活していたのかなとも思えてしまいました。
ここに出てくる長崎の農民は、とても人としての生活をしていないのです。
今まで見てきた時代劇は、農民であっても、人としての毎日が存在していました。姿も、奇麗で、自分が存在しています。
この映画の農民は、皆、手も足も顔も汚れが染み付いていて... 着物もボロボロで、毎日が、生きていくのに、余裕がなく、動物のような生活に感じられたです。
で、皆、宗教に救いを求めたという流れか...
自分に置き換えて考えてしまうと...とても耐えられないです。
この時点で、結構、見ていて、衝撃でした...辛すぎる...
日本人の監督では、ここまで、描かないと思います。
理解ができない...
こんな生活の方達だからでしょうか、宗教に寄せる思いが、私には、最後まで理解ができなかったです...背くと、今まで信じてきた天国にいけないという教えがあるからでしょうか...
神父様達も、ここまでして、信じなくてもと思ってしまいました。
なぜ、止められないの...と...
この思いが、この162分のあいだ、続くのです。見終わって、ホッとした感じがありました。
ここから、少しネタバレです。
印象に残る
もう、見終わってから5日もたっているのに、いろいろな場面が、目に残ってしまっています。好きな俳優さんのひとりなのに... 奉行の「井上様」、コミカルに描かれているところもあるのですが、真は、とても怖い方というのが、よく描かれていて、これから、この俳優さんを目にする度に、この映画のあのシーンを思い出してしまうかもしれないです...
最後の、神父様を、転ばせるところは...惨すぎます...
そして、「キチジロー」、意思の弱いクリスチャン、転び方が、気持ちが良いほどです。(踏み絵の踏み方が...印象に残っています。)家族全員を、目の前で、火あぶりにされたという経験があります。
神父様の物語の他に、もうひとつ「キチジロー」の物語も描かれている感じです。この俳優さんの演技は、すばらしいと思いました。
重苦しくても、大作を見たい方には、お勧めです。こんなに長編なのに、時間を感じさせなかったです。内容はあったと思います。