「サバイバルファミリー」2D TOHOシネマズ新宿

「サバイバルファミリー」をTOHOシネマズ新宿で見てきました。
電気の無い世界がどのように描かれているのかが知りたく映画館へ。あまり期待していなかったのですが、とても「ためになった」感がある映画でした。

「サバイバルファミリー」ポスター

TOHOシネマズ新宿スクリーン3マップ

ためになった感

もし、電気がなくなったら...
電気だけでなく、電化製品、すべてが動かなくなる世界が描かれています。電動で動くものも全てです。（電池で動くものもです。）

見る前は、ある程度、電気がなくなったら、こうなるのではと、少し想像していました。
が、思ったよりも.. あらゆる物がどうしようもなくなるんだと、実感です。これも、あれもみんな、使えなくなる...

ラジオも動かないので、ニュースどころか、すべての情報が、全く入ってこなくなります。
「東京は、全滅だけど、大阪は、大丈夫だ」とかの話も、本当か嘘か...飛び交います。
いかに、今が、情報が溢れているかも、わかりました。
そんな世界になっても、生きていく...。勉強になりましたぁ。

ここからネタバレ

こんな状況なった時、それぞれは

この映画は、翻弄された鈴木家を中心に描かれています。食べ物も、飲料水も尽き果てて...悲惨な状態です。
上司の宅麻伸演じる高橋さんは、仕事できる感満載の役柄、危機を察して、即、湧き水を求めて避難を開始。
時任三郎、藤原紀香さん達がが演じているアウトドア趣味一家は、この状況になったのをモロに楽しんでいます。高速道路で、テントを張って、飲料水も豊富で、食べ物もあって、どうして、そんな人間的な生活ができてるの〜状態です。「野にあるものでも、食べられるのよ〜」とか...ちょっと知ったかぶり、知識人的に描かれています。

俳優陣、温かい映画

そんな世界に翻弄される鈴木家の家長を、小日向文世が演じています。見栄っ張りで内弁慶で、口だけ親父です。それでも、最初から一生懸命、家族を大事にしているのが、伝わってきました。カツラのシーンが、物語に沿って、いろいろ要になって描かれています。（最初のシーンでは、「カツラって、ああいうふうに付けるんだ〜」と思いました。）

厳しい状況でも、楽観的におっとりと対応しきる、強い女性に描かれている奥さんに、深津絵里さん、演技が上手だからでしょうか、適役です。

IT機器付けの長男、人間関係に疲れている今時の高校生の長女、皆、適役です。
家長の一生懸命さ、奥さんの家長の駄目なところをわかっていて、大事に思っている気持ちや、バラバラになっていた家族が、纏まっていくところ、途中、助けてくれた人達等、とても気持ちが温かくなる映画でもありました。ありきたりな流れですが、スーと嫌みなく入ってきます。

簡単にあらすじ

すべての電化製品が使えなくなり、会社も学校も休業、休講へ。東京では、飲食もままならず、心配なこともあり、祖父のいる鹿児島へ自転車で、避難することに。
途中、いろいろな目に会い、親切にされ、後半では、父親が川に流され行方不明、3人は、野犬に襲われ、母は、足の骨を折り、絶体絶命になった時に、蒸気機関車が...です。
行方不明になっていた父と再開して、無事、鹿児島へ到着、鹿児島で、しばらく村の皆と協力して、昔ながらの生活を送っているところで、電気が戻り、元の生活へ、あの時のことは、思い出にという話です。